【雑記】史上最強(?)の台風15号
こんばんは。うみほたるです。
台風15号が関東地方に大打撃を与えていきました。中でもすごいのが羽田空港ではないでしょうか。
僕はというと、幸いなことに育児休暇をいただいておりますので、家で大人しくしていました。8日から9日にかけての夜中にはかなり大きな風の音と雨の音がしていましたが、なんとか被害らしい被害もなく、無事に過ごすことができました。
とはいえ、本来僕はインフラにかかわる仕事をしていますので、こういった台風などの自然災害についてはかなり気になるところ。実際仕事も台風のときは、現場の点検強化だとか対策だとかで忙しくなったりします。
また、以前は災害関係専門の部署にいたことがあり、そのときに台風についてはかなり勉強したので、普通の人よりは少しだけ台風に詳しいと思います。
本日はそんな僕が以前に身に着けた信ぴょう性に乏しい知識とインターネットの力を借りて、台風について解説していきたいと思います。
そもそも台風って何?
みなさんは台風の定義を正確に言えますか?
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。
(気象庁HPよりhttps://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-1.html)
台風の定義って風速でしかないんです。これってちょっと意外じゃないですか?
気圧とは?
次はちょっと基本的すぎる質問で「バカにするな」と思うかもしれませんが、気圧ってなんでしょうか?
気圧とは読んで字のごとく、大気の圧力のことです。1気圧が1013hPaというのは学んだ記憶がある人も多いと思います。
先ほど出てきた低気圧というのは周りの空気と比較して"相対的に"気圧が低いものをいいます。「この数値以下は低気圧」とかはないということですね。反対を高気圧と呼びます。
台風の発生と成長の原理とは?
では、台風が発生し、成長する原理について、ごく簡単に解説していきます。なお、現在の通説(と思っている)ですが、学術的に完全に認められている理論ではないようです。
台風のたまごである熱帯低気圧はだいたい日本より南の赤道付近あたりで発生します。暖かい海では海面で蒸発する水分量が多く、上昇気流が発生し始めます。上昇気流に乗った海面上に水蒸気の塊ができはじめ、水蒸気は周辺の(相対的に)冷たい空気に触れ、凝結する(これが雲になります)ことにより熱を放出します。熱により温まった空気がさらに上昇気流を発生させることにより、スパイラル的に大きくなっていく、これが大きく渦を巻いたものが台風です。
台風は同じ原理で成長を繰り返します。つまり、台風は洋上を進めば進むほど大きくなるのが一般的で、逆に陸上に来たら水蒸気の供給が途絶えて急速に弱まっていきます。中国などの大陸方向に進んだ台風がすぐに消えてしまうのはそのためです。
なんで日本列島をなぞるように進むの?
ちょっと話がそれますが、「なんで北上してきた台風はそのまま韓国とか中国の方にいかないの?」「なぜ日本ばかり・・・」と思ったことはありませんか?
この理由もある程度わかっています。理由は大きく3つあり、コリオリ力、偏西風、大陸性高気圧にあります。
コリオリ力(こりおりりょく)またはコリオリの力
コリオリ力とは、回転座標系上で発生する見かけの力のことです。といってもピンとこないと思うのですが、地球は地軸に対して東向きに自転しているため、まっすぐ北に向く力(正確には低緯度⇒高緯度方向)はやや東向きに慣性力がかかると思えばOKです。
偏西風
日本の周りでは偏西風と呼ばれる西から東に向かって恒常的に吹く風があり、それがかなり色々な気象現象に影響しています。偏西風自体がコリオリ力によるところがあるので、実質上記のコリオリ力と同じと考えても差し支えないと思います。
大陸性高気圧
日本の西側および北側にはユーラシア大陸という巨大な大陸があります。
洋上よりも陸上の方が気圧が高くなりやすいのは先ほどの項目で理解していただいたとして、大陸には高気圧が常駐している状態になります。
気圧というのは大気の圧力ですから、基本的には高気圧側から低気圧側に圧力がかかります。そのため、日本付近に到達した低気圧の塊である台風は大陸性高気圧に押される形で日本に沿って進むわけですね。
史上最強とは?
さて、本日の本題です。"史上最強"っていう報道を見かけましたが、一体何が史上最強なのでしょうか。
まず、台風の強さと大きさについての定義は、以下のとおりになっています。
階級 | 最大風速 |
---|---|
強い | 33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満 |
非常に強い | 44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満 |
猛烈な | 54m/s(105ノット)以上 |
階級 | 風速15m/s以上の半径 |
---|---|
大型(大きい) | 500km以上~800km未満 |
超大型(非常に大きい) | 800km以上 |
※いずれも気象庁HPhttps://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.htmlより
これを組み合わせて「大型で強い台風」というような聞き覚えの表現ができあがるのです。
さて、では今回の台風はどうだったのでしょうか。まず最大風速ですが、一番強かったときで45m/s~50m/sくらいだったようで、「非常に強い」に該当します。次に大きさですが、今回の台風はコンパクトという表現もあり、ピーク時でも暴風域は半径100kmより下だったようです。
あれ?一体何が史上最強?とこれだけ見ると思ってしまいませんか?
台風15号が記録的な強さで襲来、秋台風一過の猛烈残暑(饒村曜) - 個人 - Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースに今回の台風を総括したような記事が載っていました。
"中心気圧960ヘクトパスカル、最大風速が毎秒40メートル、最大瞬間風速60メートル"
この記事によれば、"関東に上陸した台風のうち、昭和26年(1951年)以降で中心気圧が一番低かったのが、平成14年(2002年)に神奈川県川崎市付近に上陸した台風21号と、昭和33年(1958年)に神奈川県三浦半島に上陸した台風21号の中心気圧が960ヘクトパスカル"とのことです。
つまり、今回の台風は「関東に上陸した台風のうち」「中心気圧で見た場合」に最強タイであったといえるということみたいですね。若干言葉のマジック的なところがありますね。報道なんていつでもそんなもんかもしれませんね。
ちなみに日本全体の統計は気象庁HPに載っていますが、もっともっとすごい台風がたくさんあります↓↓↓
ただし、今回の台風の特徴として、最大瞬間風速が強く、60m/s程度を観測しており、甚大な被害をもたらしたことは間違いありません。
台風について調べるには
台風について、現在の位置や大きさ、今後の進路などを知りたいとき、どんなところで調べたらよいのでしょうか。
今はいろいろなサイトがありますが、僕のオススメはYahoo!天気、米軍予測、気象庁HP、その他の順です。
Yahoo!天気
これの優れている点は進路予測をYahoo!地図に落とし込めるという点です。日本地図だけ出されてもピンとこない…という人にはオススメです。
米軍予測
最近では少し有名になってきましたが、米軍が台風等の動きを予測し、ネット上で公開してくれています↓↓↓
https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
これのポイントは予測がかなり早いということです。正確性は似たり寄ったりですが、いち早く情報をつかみたい専門の人(僕がいたインフラ関係とか)なんかはこちらを参考にしていたりします。
気象庁HP
Yahoo!天気と公開される情報は大差ないです。複数の台風が同時に動いているときは、それぞれの細かい動きなどはこちらの方が詳しいです。
その他
よほどの理由がない限りは上記3つで足りる印象です。あくまでも私見ですが。
進路予測についての注意点
これも知っている人は知っていると思いますが、進路予測で出てくる円(予測円という)は、"その円の中に台風の中心が入る可能性が70%"という意味で予測されています。
よって、ルート自体は結構ずれることもそこそこあります。意味を理解して進路予測をチェックしましょう。
さて、少し駆け足でしたが、台風について解説してみました。
参考になれば幸いです。間違いがあったらご指摘いただければ修正します。
それでは次の記事で。
【ポケモン】アシキvsゲーム部プロジェクト
こんばんは。うみほたるです。
少し前に紹介しました「最強実況者全力決定戦」ですが、本日はアシキvs夢咲楓の試合がアップロードされました。
その動画内容について、物議を醸していますので紹介したいと思います。
※なお、今回の記事については、僕の想像によるところも含まれています。全てが100%事実ではないということはご理解ください。
また、試合内容について、やむを得ずネタバレしますので、ご了承ください。嫌な人は下の動画を先に見ていただければ。
アシキ視点の動画↓↓↓
【ポケモン】最強実況者全力決定戦②アシキvs夢咲楓【何の為に勝ちたいか】
概要欄にも書いていますが、実はこの動画、最後の数分がカットされています。オリジナルでは夢咲楓の元声優担当であったたなか氏とアシキによる"ロキを歌ってみた"が公開されていました。
どんな動画だったの?
見た人には説明不要かと思いますが、動画内でアシキは夢咲楓、ひいてはゲーム部プロジェクトに対し、婉曲的に批判めいた発言を続けています。
発言からは絶対に負けたくないという思いが伝わってきます。
そして、見事に勝利したアシキは最後に自分にとってのゲーム部プロジェクトに対する一つの区切りであると想いを語った上で、夢咲楓の旧声優であるたなか氏とロキを歌って終了!という動画です。
ゲーム部プロジェクトの騒動について(超簡単に)
こんなことになった原因として、ゲーム部プロジェクトの一連の騒動があります。
ゲーム部プロジェクトについて、どういった騒動があったのかについては、検索すればたくさん出てくると思うので超簡単に解説しておきます。
より詳しいことが知りたい人は各々調べていただければと思います。
発端は声優陣のツイート
ゲーム部プロジェクトは映像作成班、声優、ゲーム操作担当などの組織的な役割に基づいて動画制作がされているものと思われます。
そんな中、声優陣から相次いで待遇の悪さを嘆く裏垢ツイートがなされました。
完徹勤務の末、4時間睡眠で出勤しなきゃいけない会社があるらしい
— たなか (@tatatata_naka) 2019年4月2日
騒動を受けて会社側が謝罪文を掲載
これが大きな話題となり、事態を重く見た運営のアンリミテッドは謝罪と報告を同社HP上に公開。
声優がこっそりと変更
ある日突然、ゲーム部プロジェクトのうち、桜木みりあ、道明寺晴翔の2人の声優が何のアナウンスもなく突如変更になり、かなりざわつきました。
これがまた炎上の火種となり、ゲーム部プロジェクトの登録者数が大きく減り、低評価動画が増えたようです。
謎の声明を発表
声優変更を事後報告する形で代表名義で声明が発表されました。これが何とも言えず、ポエミーな内容で何が言いたいのかよくわからん。
対応も後手後手で、この辺からゲーム部プロジェクトに悪感情を抱く人も増えていったと思われます。
9月1日をもって残る2人も変更
先日、9月1日で残る夢咲楓、風見涼の声優も変更。前の二人に比べて新旧声優のギャップが大きすぎて違和感がすごいと思いました。
そして、声優変更前の最後の動画を公開。テーマは"夏の終わり"ですが、こうやって経緯を知っていると違った動画に見えませんか?
経緯としてはこんな感じです。
アシキとゲーム部プロジェクトについて
僕自身はアシキ、ゲーム部プロジェクトともにチャンネル登録済みの視聴者です。上がった動画はだいたい見ています。
先ほど"ゲーム部プロジェクトに悪感情を抱く人"と書きましたが、アシキに関してはその最たるものであると思います。
アシキは桜木みりあの大ファンを公言していて、気持ち悪いくらいに言及したり、セクハラまがいの動画を上げていたりしていました。
件の騒動があってから、彼のゲーム部プロジェクトに対する態度は明らかに変わりました。それだけに今回の動画のようなことになるのは結構わかりきっていたことだったと思います。
動画に関する関係者のツイート
今回の動画について、当事者のアシキと主催者のあみゅがそれぞれツイートしています。
本日投稿した動画について主催者、運営陣から強く叱責され、改めて自身でも対戦相手へ著しく敬意を欠いた動画内容であったと判断し、一部削除させていただきました。この度は夢咲楓さんと関係者様一同に大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした(1/2)
— アシキ (@ASHIKI_games) 2019年9月8日
本日投稿されましたアシキVS夢咲楓さんのアシキ視点の動画で不適切な内容があり運営内で協議した結果、該当箇所を削除することになりました。主催として確認が不届きでした。この度は対戦相手の夢咲楓さんと大会関係者様、動画を御視聴頂いている方々に御迷惑をかけてしまい申し訳御座いませんでした。
— あみゅ🅿️鬼滅キッズ (@AmYU_nico) 2019年9月8日
という感じで、主催者や運営からは不適切と判断され、最後の後語りとコラボは削除されたようです。
終わりに
読んでいただいてわかったと思いますが、僕はアシキとたなか氏肯定派です。確かに(負かした)対戦相手を煽り散らすのは著しく配慮に欠いた行為だったと思いますが、それだけ思い入れの強かった証拠だし、僕自身夢咲楓を応援する気がどうしても起きません。
基本的に参加者は個人で対戦している中、組織的なバックアップ体制があるのが明白だからです。こればかりは個人的な感情なのでどうしようもないです。
また、たなか氏が今回のコラボを受け入れ、動画にすることを了承したことは、彼女なりの自分を使い捨てにした会社に対する精一杯の抵抗の気持ちがあったのだと思っています。
そういう意味で、今回の試合はアシキvs夢咲楓ではなく、アシキ(&たなか)vsゲーム部プロジェクトであったと僕は思いました。そして、見事に勝利し、浮かれてしまった彼らを僕は責める気にはなれません。
みなさんはどう思いましたか?今回のことは色々と思うところがある人も多いのではないかと思います。よろしければコメントお待ちしております。
それでは次の記事で。
追記:
またこの記事のアクセス数が増えているみたいなので、追記します。
11/12に投稿されたあみゅさんの動画を受けて記事を更新していますので、こちらもご覧ください。
関連記事↓↓↓
【雑記】醸造家の贈り物
こんばんは。うみほたるです。
突然ですが、みなさんお酒は好きですか?
僕は大好きというほどではないですが、嗜む程度…という感じですね。
居酒屋なんかでお酒を飲むときは日本酒をよく飲みます。昔、北陸の福井県にいたときに知った黒龍という日本酒がいまだに好きです。
しかし、家で飲むときはやっぱりビールが一番です。
風呂あがりに一杯で、ほろ酔いくらいの状態で寝るのが好きです。
ビールの中では、"白穂乃香"というビールがダントツで好きなのですが、このビール、残念ながらお店でしか飲むことができないのです。
理由は公式HPに書いてあります。簡単に言うと生きた酵母が入っていて品質管理が難しいから、ということらしいです。
さてさて、そんな美味しいビールが家で飲みたいな~と思っていた矢先、こんなビールを近くのスーパーでみつけました↓↓↓
[Amazon限定ブランド] ザ・プレミアム・モルツ 醸造家の贈り物 〈2019年限定〉 [ 350ml×24本 ]
- 出版社/メーカー: サントリー
- 発売日: 2019/07/09
- メディア: 食品&飲料
- この商品を含むブログを見る
"ザ・プレミアム・モルツ 醸造家の贈り物"
何やら大仰な名前ですが、白い高級感溢れるデザインに惹かれて買ってみました。この時は普通のプレミアム・モルツと香るエールと各2缶ずつ、計6缶のパックでした。
これが…うまい!!
なんか白穂乃香を彷彿とさせるようなしないような。。。
しかし、残念ながらお中元の時期限定で入荷しただけのようで、次に買いにいったときはもう取り扱いがありませんでした。。。
ということで、ドン!!
買ってしまいました。24缶パック。
なかなか荘厳な眺めですなぁ~・・・やりすぎだったかも。
ということで先月末くらいからチマチマと飲んでいます。
流石に飲み終わるころには飽き飽きしてそうだけど、今のところ楽しく飲んでおります。
子どもがぐずったりして、自由にお酒が飲める環境では当然ないのですが、少~しずつ大事に飲んでいきたいと思います。
完全に雑記でした。
それでは次の記事で。
【映画レビュー】鍵泥棒のメソッド
こんばんは。うみほたるです。
本日の映画レビュー作品はこちら↓↓↓
『鍵泥棒のメソッド』です。
『運命じゃない人』で注目を浴び、『アフタースクール』で人気監督の仲間入りを果たした内田けんじ監督の第3作目です。(厳密にはさらに前にもう1作あるみたいですが)
本作のあとは新作らしい新作が出ていないので寂しい限りですね。
主演は堺雅人さん。脇を広末涼子さん、香川照之さんが固めるという『運命じゃない人』からは考えられないほど豪華なキャストになりました。
【あらすじ】
売れない役者志望・桜井は先が見えない人生に自殺を図るも失敗。徐に銭湯へと向かう。銭湯にて偶然居合わせた"コンドウ"が転倒し、気を失うところを目撃した桜井は、"コンドウ"とロッカーの鍵をすり替え、"コンドウ"の衣服、持ち物、車を盗んで立ち去る。
病院で目を覚ました"コンドウ"は記憶を失っており、持ち物から桜井と誤認される。
一方、雑誌社で編集長として働く水嶋香苗は、病床の父を励ましたい一心で結婚相手を探し始める。父のお見舞いの後、病院の入り口で鉢合わせた水嶋と"コンドウ"。記憶喪失状態を気遣う水嶋と真面目な"コンドウ"は徐々に互いに惹かれ合う。
桜井として暮らす"コンドウ"は役者として真剣に演技を磨き、周囲からも評価され始める。そんな努力家の一面に、水嶋は結婚を申し込むが、"コンドウ"が記憶を取り戻し…。
【レビュー】
桜井として生きる"コンドウ"の努力家でひたむきな一面、水嶋のちょっと抜けてるが献身的な一面など、微笑ましいストーリーと、"コンドウ"の真の顔を知ってしまう桜井がやらかしまくるハラハラのストーリーのバランスが絶妙です。この点は他の内田作品にも言えることで、一つの特徴といってよいかと思います。
事態を唯一完全に把握している桜井視点から見た"すれ違いコント要素"は前作からも引継ぎつつ、役者が下手な役者を演じるという苦労も見え隠れしていて、そんなところも面白いです。
映像のあちこちに張り巡らせた伏線を後半テンポよく回収していくのは相変わらずで内田作品の御家芸たるもの。
最後は一応3人ともハッピーエンドと捉えていいのではないかと思います。軽い気持ちで見ることができ、鑑賞後も気分爽快というまったりしたい休日の1本に是非オススメしたい作品です。
ちなみにこの作品、なんと名探偵コナンとコラボ(?)しており、内田監督が脚本を務めています↓↓↓
名探偵コナン「江戸川コナン失踪事件 史上最悪の二日間」 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ビーイング
- 発売日: 2015/10/23
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (2件) を見る
気になる方は合わせてチェックしてみるといいかもしれません。
【関連・類似作品】
僕が某T○UTAYAでバイトを始めた頃は、邦画界が結構盛り上がっていた時期でした。それが僕が比較的邦画をよく観ている理由の一つでもあると思います。
当時の邦画は内田作品のような"笑えるのに意外な展開"という映画が多くありました。ということで、今回はそれらのうちいくつかを紹介します。
・サマー・タイムマシンブルース
タイトルからわかる通り、いわゆるタイムリープもの。バカバカしいストーリーながらよく練られた脚本。オススメです。
・キサラギ
以前の『十二人の死にたい子どもたち』のおまけコーナーでも紹介した僕が一番好きな邦画。今度こそメインで。。。
アイドルの死をきっかけに集まった5人のファンが織りなす推理・想像、あるいは妄想。
・THE有頂天ホテル
脚本家、放送作家として有名な三谷幸喜氏の映画監督作品第3作目。ホテルを舞台にした群像劇で、たぶん邦画史上最も豪華な俳優陣で固められた映画。三谷作品は他にもオススメが多いので、まとめて紹介したいですね。
それでは次の記事で。
【映画レビュー】アメリカン・スナイパー
こんばんは。うみほたるです。
本日も映画レビューです。作品はこちら↓↓↓
クリント・イーストウッド監督作品。『アメリカン・スナイパー』です。
イラク戦争で活躍した実在の米軍狙撃手、クリス・カイルの活躍と苦悩を描いた作品。観終わる瞬間まで実在の人物とは知りませんでした。
最近、スノーデンのレビューで実在の人物シリーズを紹介しましたが、この作品も実在人物シリーズでしたね。
昨日紹介した『死霊館』も一応(?)実在の人物シリーズに該当しますかね?(笑)
【あらすじ】
弟とロデオで稼ぎながら生活するクリス・カイルは中東のテロ組織・アルカイダによるテロの惨状を目の当たりにし、軍隊への入隊を決意する。
クリスは特殊部隊・シールズに所属し、イラク戦争に派遣されると初任務ながら"スナイパー"として数々の戦果を挙げ、レジェンドと呼ばれるようになる。
しかし、長期化する戦争、負傷・戦死していく仲間にクリスは戦地から帰国している間も戦争のことしか考えられず、PTSDの症状に悩み始める。2人の子どもを育てる妻・タヤは夫の変化を心配し、除隊を促すが聞き入れられることはなかった。
4度目の派兵にして、敵のスナイパー撃破に成功したクリスだったが、これを機に除隊を決意する。
除隊後もPTSDに苦しむが、医師の勧めにより戦争で身体損傷した軍人らと交流する。そして2013年2月2日、悲劇がクリスを襲う。
【レビュー】
改めて実在の人物にしては出来すぎな話である。初の実戦でレジェンドと呼ばれる活躍。30過ぎて入隊しているので、ある程度はわかるけどそれでも初の紛争地帯で落ち着き払いすぎている。
戦争映画は正直ほとんど観ていない僕ですが(真面目にプライベート・ライアン以来かも)、そんな優秀な兵士でも戦争という特殊な環境で壊れていく描写が克明に描かれている。
クリスが相対するアルカイダは米軍兵士を殺害する映像を敢えて公開するなどして、米軍に対する挑発行為を行ってくるが、物語終盤には何も映っていないテレビに対してもそのような映像をイメージしている姿も。
戦争映画って軍隊視点で描かれることが多いですけど、一般ピーポーである僕としては、戦争に巻き込まれる一般人の視点でも見てしまいますね。そういう視点で見ると全ての戦争映画は恐ろしいホラー映画です。
最近、とある国会議員が「戦争で取り返すしかない」とかなんとか言っているらしいですが、本当にやめてほしいですね。
また、この作品では圧倒的に有利な状況下にある"スナイパーの視点"で語られる葛藤が描かれている。例えば、一般人と思われる女性とその息子が手榴弾を隠し持つシーンなどは生殺与奪の権利を持つスナイパー側が葛藤する様が描かれる。幼い子どもがロケットランチャーを担ごうとすると「そんなものは捨てろ、クソガキが!」と本当は撃ちたくないスナイパーの魂の叫びが垣間見られる。
しかし、スノーデンといい、クリス・カイルといい、ここまで愛国心を持つことは僕にはできないですね。やっぱり我が身や家族が大事に思えてしまいますね。
【関連・類似作品】
さて、今回はあまり観ていないと豪語してしまった戦争映画です。戦争映画は娯楽として楽しむ人は少ないと思います。いかに戦争というものが悲惨なものであるか、それを伝えることが戦争映画という非娯楽的な娯楽の役割であると思いますね。
スティーブン・スピルバーグ監督作品。プライベート(private)という単語には「兵卒」、つまり最下級の軍人、という意味があります。兵卒である軍人・ライアンの視点から語られるノルマンディー上陸作戦におけるドイツ軍との死闘とその悲惨さが描かれています。
第二次世界大戦下の日本で生きる、とある女性とその家族に焦点を当てた作品。戦争の悲惨さがひしひしと伝わってくる名作です。
『この世界の片隅に』と言えば、この作品を連想した人も多いはず。公開当時はとなりのトトロと同時上映だったそうです。それはまたすごい組み合わせですね。
本作と同じくクリント・イーストウッド監督作品で、太平洋戦争における硫黄島の戦いを日米両視点から描いた作品。
・永遠の0
第二次世界大戦で戦死した祖父のことを調べる姉弟が、「海軍航空隊一の臆病者」、「何よりも命を惜しむ男」と侮蔑の言葉を並べられる男の生涯を解き明かしていく物語。
それでは次の記事で。
【映画レビュー】死霊館
こんばんは。うみほたるです。
はてなブログの機能でグループというものがあったので、映画関係とポケモン関係、子育て関係に入ってみました!
これで少しでも見てくれる人が増えればよいですが…。
さてさて、今回の映画レビューはこちら↓↓↓
『死霊館』です。超常現象研究家のウォーレン夫妻の活躍を描いた作品として、シリーズ化もされているようです。
監督はSAWで一躍有名になったジェームズ・ワン氏。この監督の作品といえば、、、僕は「あるもの」を期待してしまうのですが…。
【あらすじ】
夫婦と5人の娘、ペロン一家は念願のマイホームを手に入れ、郊外の古びた屋敷に引っ越してくる。
新生活を始めた5人の娘は夜な夜な怪奇現象に襲われ、母は謎の痣が身体に増えていく。怪奇現象は徐々にエスカレートしていき、ついに危険を感じた夫婦は超常現象研究家のウォーレン夫妻に助けを求める。
ウォーレン夫妻の調査の結果、家全体に悪魔が憑りついており、逃げる手段がない状況。悪魔祓いが必要と判断するも、それには証拠が必要だと家全体を監視することに。
監視を続ける中で、悪魔の正体とその目的が次第に明らかになっていく。
【レビュー】
ジェームズ・ワン監督の作品ということで、「どんでん返し」前提で観始めてしまったのがよくなかった。
この作品はそういった趣旨の作品ではないようだが、期待した分、ガッカリしてしまった自分がいる。(これは完全に自分が悪いです)
これは後に紹介する『エクソシスト』や『パラノーマル・アクティビティ』を観た際にも感じたことですが、キリスト教に馴染みがない僕のような人間は悪魔憑きや悪魔祓いを怖いものとはなかなか捉えられない気がします。どちらの作品もアメリカでは史上最も怖い映画に選ばれるほどの映画のようですが、僕にはいまいち怖さがわかりませんでした。
本作も同じような感想になってしまいます。
(もちろん物音に驚いたり、突然現れた人にびっくりしたりはしますが)
本作に限っていえば、物語の序盤、幽霊(悪魔)の存在が仄めかされつつも、決定的なシーン(幽霊が姿を現したり)は一切なく、直接的な描写に頼らず、見せないことで怖がらせるタイプの映画かと思いきや、後半に畳みかけるように幽霊が可視化されまくっていたのが個人的には残念な点でした。
この作品に登場するウォーレン夫妻ですが、まさかの実在の人物で、このペロン一家の事件も「実際にあったこと」のようです。ちょっと胡散臭いですけどね。。。
本作ではペロン一家が体験した怪奇現象を追体験する形で話が進んでいくのですが、ウォーレン夫妻が助けに来た後の安心感がすごく、視聴者の恐怖はグッと下がってしまっているのもマイナスポイント。
評価できた点はあらすじにも書いた「悪魔の正体とその目的」。これは結構意外でなるほど!と思わされました。
『インシディアス』という似た作品(同じくワン監督)やら死霊館自体もシリーズ化しているようですが、たぶんこれ以上は観ないかな。。。
【補足情報①】スリラー映画界の天才・ジェームズ・ワン
ジェームズ・ワンと言えば僕にとってはこの2作。スリラー映画界の若き天才の名にふさわしい作品です。
・SAW
以前にも紹介したSAWシリーズの1作目にして、僕が映画にハマるきっかけになったソリッドシチュエーション作品。低予算映画としても有名です。
・デッド・サイレンス
SAWの監督・ワン氏と脚本・リー・ワネルのコンビが手掛けたホラー作品。ジャパニーズホラーのような雰囲気漂う中、彼らの十八番である大どんでん返しが非常にきれいに決まっている作品です。
【補足情報②】関連・類似作品
ブリッジ状態で階段を駆け下りる少女のシーンはあまりにも有名。悪魔祓いを行う神父を意味するエクソシストが世界的に知名度が上がったのはこの作品の影響でしょう。
日本でもなぜかかなり話題になったPOVのモキュメンタリー作品。ポルターガイストを始めとする怪奇現象に悩むカップルを描いたもので、本作と雰囲気的には近い気がします。
それでは次の記事で。
【映画レビュー】クリーピー 偽りの隣人(ネタバレあり)
こんばんは。うみほたるです。
最近映画をたくさん観ているのですが、違うテーマの記事ばかり書いており、追いつきません。
今回は映画レビューやっていきます。作品はこちら↓↓↓
『クリーピー 偽りの隣人』です。
creepy:身の毛のよだつような・・・たぶんこの英単語からきているタイトルだと思います。まあまあ、わかるかな。
監督は黒沢清さん。ちょっと不安になりますね(笑)。※黒沢清監督が嫌いなわけではありませんよ。
※ちなみに今回のレビューはそこそこのネタバレを含んでおります。嫌な方はあらすじまでは読んで大丈夫ですが、レビューより下は後日にでも読んでください。
【あらすじ】
犯罪心理学を修めた刑事・高倉は、犯罪心理学的見地からの興味・関心ゆえにサイコパスの犯罪者を取り逃がし、自身も負傷したうえに人質の女性を殺されてしまう。
1年後、警察を退職し、大学で犯罪心理学の教鞭をとる傍ら、妻・康子と愛犬・マックスと新生活を始めようとしていた。
新しく引っ越した家の隣人・西野家は父母娘の3人暮らしだが、父の様子がおかしく、母の姿は見えない。不信感を抱く高倉と康子であったが、西野家は取り入るように近づいてくる。
一方、高倉はとあることから6年前に日野市で起きた一家失踪事件に興味を持ち、警察時代の後輩である野上とともに調査を開始する。失踪した一家でただ一人の生き残りである娘に話を聞きながら、徐々に真相に迫っていくが…。
(ここからネタバレあり!!!!)
【レビュー】
まず、他のブログでも言われていることですが、説明不足が過ぎる!!
普通に見ていると、高倉家が実際に体験している不可解な西野家の行動と6年前の事件が次第にリンクしていくというサスペンスに見え、実際にそれはドンピシャで正解なのですが、わからないことが多すぎる。そしてわからないまま終わってしまった。
というわけで説明不足で理解できなかった点を挙げていきたいと思います。
1.謎の注射
最も不可解なのが西野が洗脳に用いていると思われる謎の注射…打たれると全身の力が抜け、西野に逆らえなくなるようです。なのにある程度の正常な判断はできてるよう。う~ん。謎。
2.注射が効かない高倉くん
映画の終盤、西野を追い詰めるも、妻・康子の裏切り(例の注射によるもの)で同じく注射されてしまう高倉。
新たな生活拠点を求め、西野に同行を強制された高倉家だが、愛犬・マックスが邪魔に感じた西野は高倉に射殺するよう命じるも、高倉は西野に向かって発砲し、物語は終わります。
「なぜ高倉は西野が撃てる?」
西野が自分以外の人間に拳銃を渡すシーンは他にもたくさんあります。しかし、その誰もが西野の指示に従うか、西野に拳銃を返すだけ。
また、西野家の母も西野に反抗して殺害されます。西野に対抗できる人間とできない人間の差がわからない…。
3.助けを求めたり、求めなかったりする西野家の娘
2にも関連しますが、西野家の娘は高倉に対し、「あの男はお父さんじゃない。全然知らない人」と耳打ちし、高倉が西野を疑う決定打を与えます。
また、彼女は普通に学校に通っており、助けを求める相手は無限にいます。にも関わらず彼女はなぜか助けを求めません。行動にあまりにも一貫性がなく、その理由も不明瞭なまま終わってしまいました。
※余談ですが、西野家の娘役を演じていたのは以前ブログで言及した藤野涼子さんでした。変な役でしたが、演技力は健在でよかったです。
4.妻の奇怪な行動
高倉の妻・康子は西野家と無関係に奇行が多いです。例えば、引っ越しの挨拶に持っていく手土産がチョコレート(しかも手作り)。不在だった西野家の玄関にぶら下げて帰ろうとしますが、「いやいや、結構陽ざしもあるし溶けちゃうよ」と思ってしまいました。知らない人からの挨拶で手作りのチョコってのもどうなんでしょうか。
また、西野家が父母娘の3人暮らしと知ってなお、「シチューを作りすぎた」と差し入れにいきます。それもかなり強引に。男の一人暮らしとかならまだしも、家族で暮らしている人にそんなことするかな?と疑問に思います。
5.6年前の事件と現在の事件の家の配置
高倉は6年前の事件と今の西野家、高倉家の配置が同じであることに注目しますが、特に何もなく終わってしまいました。一体どういう意図があったのか…。
6.西野家の構造
西野家の中は人も監禁するためにあるような部屋やら住宅とは思えない薄暗く不気味な廊下など、とてもおかしな構造です。もともと住んでいた西野さんは何者なのでしょうか。。。
7.電話の謎
6年前の事件を追う高倉に生き残りの娘からの証言で、「誰かと電話していた」というのが繰り返し強調されるシーンがあります。
そして、洗脳される途上にあったと思われる妻・康子も誰か(恐らく西野で間違いないと思う)と電話しているところを高倉に問い質され、逆ギレするシーンがあります。
「お、これは洗脳の手法に電話が使われているのかな?」と考えたのはきっと僕だけじゃないと信じていますが、結局特にそういった描写はありませんでした。
これも含めて、この映画は余計な描写(いわゆる伏線に相当するもの)が多すぎた感じがします。
というわけで疑問点を挙げられるだけ挙げてみました。たぶんまだまだあると思います。
不満だらけみたいになってしまいましたが、俳優陣の演技はよかったし、前半のサスペンスっぽい展開は面白い映画らしさを感じました。ただ、残念な点も多かった、、、という感じです。
【補足情報①】北九州監禁殺人事件との類似性
本作の紹介でよく取り上げられる実際の事件として、「北九州監禁殺人事件」があります。詳細は下記Wikipedia参照です。ちなみにかなり気持ち悪い事件で、Wikiとは思えない生々しい表現が多いので、閲覧注意!
「北九州監禁殺人事件」から約10年後に発覚した「尼崎事件」はより本作に近く、北九州よりも異常性の高い事件です。僕としてはモデルになったのはこっちでは?と思ってしまいます。同じく閲覧注意!
【補足情報②】関連・類似作品
最後に、恒例の(?)それっぽい作品を僕の独断と偏見で1~2行紹介するコーナーです。ではどうぞ↓↓↓
creepyとは対照的にタイトルと内容が全くリンクしない作品。鬼才・ミヒャエル=ハネケの頭がおかしい作品。胸糞映画なので観る場合は自己責任で。
・ファニーゲーム U.S.A
なんとこの映画、ハネケによりセルフリメイクされています。流石鬼才。ハリウッド版もストーリーは全く同じですが、奥様役がナオミ=ワッツでビジュアル面はグッとレベルアップ。
・隣人は静かに笑う
謎多き隣人つながりです。隣人の正体をあなたは見破れるか。オススメの作品です。
・黒い家
奇怪な行動をする家族が出てくる作品つながり。大竹しのぶの演技が怖いと有名です。
実在の事件をモチーフにしている(と言われている)点や洗脳された人間が事件に巻き込まれるという点で類似性を感じる作品。描写だけなら本作よりはるかに気持ち悪いですが、見ごたえのある作品です。
久しぶりに映画レビューやってみました。サスペンス作品なのでネタバレなしで書きたかったのですが、疑問点が多すぎてネタバレ含みになってしまいましたね。
それでは次の記事で。