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【映画レビュー】十二人の死にたい子どもたち

こんばんは。うみほたるです。

本日は映画レビュー第2弾です。本日の映画はこちら↓↓↓

 

『十二人の死にたい子どもたち』

冲方丁(うぶかた とう)さんの原作小説を堤幸彦監督で映画化した作品です。ちなみに僕は原作未読です。

堤幸彦監督といえば、僕は『TRICK』や『SPEC』といったちょっとコメディチックな謎解き系ドラマのイメージがすごく強いのですが、本当に作風が広い監督だと思いました。

 

まず、映画が好きな人ならタイトルを見て「ん?」と思うのではないでしょうか。

十二人の(形容詞)(名詞)という形・・・そう、『十二人の怒れる男』です。

 1957年制作のアメリカ映画で、いわゆる『ワンシチュエーション映画』と呼ばれる場面の切り替わりがほとんどない撮影技法を用いた作品の代表格で、アメリカの陪審員制度における議論だけで魅せる素晴らしい作品です。

『 十二人の死にたい子どもたち』もこれに該当しますし、「議論」を中心にした構成でしたので、やはりタイトルだけでなく少なからず影響されていそうな感じがします。

 

また、『十二人の怒れる男』のオマージュ作品である『12人の優しい日本人』もチェックしてみてください。

三谷幸喜さんが脚本を手掛けており、コメディ調に仕上げながらも、しっかりと原作と違うどんでん返しが用意されています。 

 

さて、相変わらず前置きが長くなりました。あらすじ紹介からどうぞ。

【あらすじ】

 インターネットを通じ「安楽死の集い」に参加することになった12人の子どもたち。

廃病院にて「安楽死」を実行するため、集まった彼らの前には13人目の少年がすでに息絶え横たわっていた。

このまま安楽死を実行した場合、全員が犯人扱いされる、または他殺と見做される可能性が。

彼らはこの事態を「議論」によって乗り越えていく。

 

【レビュー】

原作小説は2016年に単行本刊行とのこと。設定自体はもはやよくあるものとなってしまいました。ネットを通じて集まって集団自殺をするというもの。近年では実際にそれに近い事件も起きていますね。

僕は映画を観る前はなるべく作品に関して「何も知らない状態」でいたいので下調べとかはしないタイプですが、本作はかなり印象と違いました。

本作はいわゆる「名探偵もの」(昔でいう本格ミステリ)に分類されるものだと思われます。(本格、新本格の論争に巻き込まれたくないので、この表現は避けたいですが(笑))

名探偵もの宜しく「謎解きパート」があるのですが、かなり強引な印象でした。映画化あるあるの時間制限の問題なのでしょうか?(ダヴィンチコードなんかはかなり顕著でしたね・・・)

中高生が議論をする・・・という設定で『ソロモンの偽証』 を思い出してしまいました。

(前回記事でも言及していた。どんだけソロモンの偽証が好きなんだ。。。)

残念ながら、目新しい設定、あっと驚く真相といったものはありませんでした。物語のオチ(終わり方)についても「う~ん…」と唸ってしまう。

参加者1名の中に正体を隠している人がいますが、その正体には唯一驚きました。

 

結局今回は『十二人の怒れる男』の系譜であると憶測するだけになってしました。。。

最後に他のワンシチュエーション映画で、おすすめのものをいくつか紹介したいと思います。

※ホラー映画もあるので、苦手な人は注意です。

キサラギ

 僕が邦画の中で1番好きな作品です。そのうち紹介したい。

キサラギ [ 小栗旬 ]

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◇SAW

言わずと知れたソリッドシチュエーションスリラーの傑作です。 

ソウ (字幕版)

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 ◇es 

ドイツ映画。実在の実験「スタンフォード監獄実験」を基に映画化(もちろん一部フィクション)したものです。

es[エス] [DVD]

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それでは次の記事で。