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【映画レビュー】七つの会議(ネタバレあり)

こんばんは。うみほたるです。

 

本日は映画レビュー、作品は『七つの会議』です。9/11にDVD発売、レンタル開始の楽しみに待っていた作品です。 

七つの会議 通常版 [DVD]

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この作品を観れば大多数の人が「ある作品」を思い浮かべると思います。

キャストを見てみると、香川照之及川光博片岡愛之助、岡田浩暉、北大路欣也、、、そう『半沢直樹』ですね。

パッケージの雰囲気も作中の展開も、『半沢直樹』を彷彿とさせるものが多いです。それもそのはず。本作は『半沢直樹』と原作者も監督も同じなのです。

 

※今回の記事はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

本日の目次

 

あらすじ

大手メーカー「ゼノックス」の子会社である中堅メーカー「東京建電(TKD)」のぐうたら社員、"居眠り八角(はっかく)"こと八角(やすみ)係長は、営業部長・北川の同期であり、かつては営業成績トップだった男。

そんな彼はなぜか会議で居眠りしていても、繁忙期に有休を申請しても、華の営業第一課に所属し続け、処分されることもなかった。

営業第一課長の坂戸は北川の右腕ともいうべき、営業部期待の星であったが、八角の告発によりパワハラで左遷人事の憂き目にあってしまう。

坂戸の後任となった元営業第二課長の原島は、この裁定に疑問を持ち、八角について調べ始めるが、その後も八角の周りでは不可解なことが起こり続ける。

 

ここからネタバレ!

東京建電は航空機や新幹線用の椅子に使用するネジについて、意図的な強度偽装を行い、コスト削減によるコンペ獲得を行っていた。

それを知った北川と梨田は社長の命で秘密裏に調査を行い、不正の規模やリコールに要する被害総額の試算を行っていた。八角の周りで起きた不自然な左遷等はこの問題を手際よく調査するための手段であった。

 

ついに調査を終えた八角や社長に問題の全貌を公表するよう迫るが、社長はこれを拒否。八角はゼノックスからの出向である副社長の村西と協力し、ゼノックス本体の御前会議と呼ばれる場にこの問題を持ち込み、ゼノックス社長の徳山御前に直談判を試みる。

 

 

レビュー

前述のとおり、『半沢直樹』との共通点がキャスト、ストーリー展開ともに非常に多く、『半沢直樹』好きにはたまらない作品でもあります。かく言う僕もその一人です。

 

八角役を演じるのは狂言師野村萬斎さん。狂言師らしいセリフ回しながら不自然さを感じさせない演技と迫力は流石でした。

わざとかわかりませんが、配役は『半沢直樹』と少しリンクするところがあり、語り部役の原島は裏回しを担当していた及川光博さん、その原島に辛く当たる敵役・北川部長は香川照之さん、エリート街道を走りながら失脚してしまう坂戸は片岡愛之助さん、そして絶対の権力者はご存知北大路欣也さんといった具合です。

 

企業を舞台にしたミステリチックな展開で、これが予想できる人は非常に少ないと思われます。

八角はかつて営業部長としてゼノックスから出向していた現ゼノックス常務・梨田による意図的な強度偽装を指示され、それを拒むがゆえに出世街道から外されてしまいます。

出世街道の道をひた走った北川部長と自分の信念に従った八角。二人が協力して真実を追求し、"黒幕"を追い詰めていく展開は胸躍るものでした。

 

期待していたとおり、いや、それ以上の作品でした。

 

現実の不祥事事件

現実にも本作のような不祥事事件はたびたび起きています。雪印乳業の食中毒事件や、三菱自動車工業リコール隠しなんかは記憶にある人も多いと思います。ちなみに後者は本作と同じく池井戸潤原作で『空飛ぶタイヤ』が映画化もされています。

空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

 

僕が実際に少し仕事上の関係で記憶にある事件では、ショーボンド建設の落橋防止装置の溶接不良問題があります。

この問題は匿名の内通者と思われる人物から近畿地方整備局に通報があったことにより発覚し、調査の結果、溶接過程に意図的と思われる抜け漏れがあったことが判明したものです。

多くの利用者の生命にかかわり得る問題であることや発覚の仕方が本作と似ていますよね。僕はこの映画を観て真っ先にこの問題を思い出しました。

https://www.mlit.go.jp/common/001101836.pdf

なお、この問題については、国交省主導のもとで徹底的な調査と対策が完了していますので、心配する必要はありません。

 

参考:落橋防止装置って?

落橋防止装置とは、読んで字のごとく、地震等による大きな衝撃を受けた際に橋が落下することを防ぐものです。

一般的な橋梁は上部構造(桁より上)と下部構造に分かれており、剛な一体構造とはなっていません。そのため、大きな衝撃を受けると挙動にずれが生じ、下部構造から上部構造が浮き上がる可能性があります。

落橋防止装置には、下の写真のように下部構造同士をワイヤーで連結し、上部構造の移動を下部構造全体で受けるものや、上部構造にかかる慣性力を抑える変位制限装置などの種類があります。

f:id:au31096:20190917220707j:plain

出典:㈱エスイー http://se-kyoryokozo.jp/pdf/prod05-1.pdf

 

それでは次の記事で。

【映画レビュー】るろうに剣心・伝説の最期編

こんばんは。うみほたるです。

映画るろうに剣心3部作も遂に完結、『るろうに剣心・伝説の最期編』です。

るろうに剣心 伝説の最期編
 

 

2作目『京都大火編』まではかなり原作に即したストーリーでしたが、本作はほぼオリジナルと言っていい内容になっています。

さらに言えば明治政府、特に伊藤博文卿を落とす映画になっていました。

 

前2作のレビューはこちら↓↓↓

au31096.hatenablog.com

au31096.hatenablog.com

 

本日の目次

 

あらすじ

京都大火を囮にした煉獄から海に落ちた剣心が流れ着いた先には師匠・比古清十郎が。比古に助けられた剣心は志々雄に対抗するために飛天御剣流の奥義伝授を請う。

煉獄は東京湾に到達し、東京の街に砲撃。明治政府と交渉の場を持つに至る。伊藤博文内務卿と会談を設けた志々雄は、「国盗りより面白いこと」として「人斬り抜刀斎を斬首刑に処する」ことを要求。志々雄を恐れた政府はこれを承諾し、人斬り抜刀斎捜索が開始される。

奥義を修めた剣心は、東京へ向かう途中、蒼紫と遂に対峙。激闘を制した上で神谷道場を訪れるが、警察の手で捕縛され、観衆のもとで斬首台に立たされる。

 

原作との相違点

先述の通り、ほぼオリジナルストーリーなので、原作と同じところの方が少ないくらいですが、ざっと挙げてみました。

朗報・煉獄活躍!

志々雄の忠臣・方治が全財産の5分の3をつぎ込んだにも関わらず、何もしないまま炸裂弾で即沈んだ煉獄。本作では東京まで無事に到達し、明治政府に圧倒的な圧力をかける大活躍でした。

伊藤博文そんな装備で大丈夫か?

おそらく本作の要である交渉のシーン。伊藤内務卿は前任者が暗殺され、送った討伐隊も悉く全滅というテロリスト相手、しかも首謀者は現時点で日本最強クラスの剣豪、にも関わらずどう見ても勝てない護衛を連れて会談の場に現れます。志々雄の気が変わっていなければあの場で確実に惨殺されていますね。

悲報・十本刀、ほぼ出番なし

2作目で志々雄が招集した十本刀ですが、結局張、宗次郎、安慈、(方治)くらいしか活躍の場はありませんでした。不二らしき男や明らかに宇水と思われる男はいずれも齋藤に瞬殺。他は出てきてすらいない?

奥義はどこへ?

奥義伝承のシーンはカットされた上、蒼紫戦:奥義撃たず、宗次郎戦:奥義撃たず、志々雄戦:最終盤まで奥義撃たず、ということで本気で「あれ?奥義出ずに終わる?」と思いました。最後に撃って技名まで言ってくれてよかった。

悲報・方治ネタキャラ化

原作では方治の演説シーンが好きなのですが、本作では無能さが際立っており、剣心と警察の芝居に騙され、左之助にワンパンされ、といいところがないネタキャラでした。

 

レビュー

全体的に明治政府や伊藤博文批判の気が強い作品でした。

志々雄が伊藤博文に「政府にとって都合の悪いことは何でも闇に葬る」と指摘した際、「それが政治というものだ」と、え?そこ認めちゃうのか。

 

2作目でも思ったことですが、時間の関係でカットしたエピソードに紐づく別のエピソードを無理やり盛り込むのは…。

例えば宗次郎の過去については(時間の都合で)がっつりカットされているのですが、それで「所詮この世は弱肉強食、強ければ生き、弱ければ死ぬ」という志々雄の哲学を妄信する姿はしっくりこないのではないかと。

 

また、前作に続いて蒼紫が唐突感溢れるキャラに。原作と同じく志々雄と利害が一致し、協力する構成でいいと思うのですが、剣心に決闘を挑むまではいいとして、最後の志々雄との闘いに乱入してくるのは「!?」という感じでした。

そもそも志々雄戦は明らかに4対1の構図で戦っているのですが、主人公サイドとしてそれでいいのか?!と思う視聴者も多そうです。

 

左之助の戦闘シーンがほぼ1作目のvs戌亥番神戦の焼き直しであるのも気になりました。「楽しかったぜ!」というセリフや決め技がバックドロップである点も全く同じ。

 

物語の終わりにて、志々雄討伐に成功した剣心たちに対して伊藤卿が「抜刀斎は死んだ!」と高らかに宣言。意図としては「緋村剣心という男を認める」ということだと思いますが、剣心に志々雄討伐を依頼⇒志々雄の要求で剣心を指名手配⇒志々雄討伐中に剣心たちが戦う煉獄に向かって砲撃連発⇒志々雄倒したらよくやった!と一貫してブレブレの姿勢は、アンチ明治政府、アンチ伊藤博文の確かな意思を感じました。

 

3部作を通じて

3部作を観終わっての感想ですが、オリジナルと原作踏襲のバランスが悪い作品でした。オリジナルの展開は僕個人は全然ウェルカムなのですが、中途半端に原作のエピソードをねじ込むので、違和感がすごいことになっていました。

アクション映画として観たら、相当クオリティの高い作品です。「どうやって撮ったんだろう?」と思うシーンもしばしば。

 

映画としての評価は1作目:原作知らない人がアクション時代劇として観るなら十分のクオリティ、2作目:3作目ありきの映画、3作目:う~ん…という感じでした。

 

 

 

ということで3日間連続で実写映画『るろうに剣心』『るろうに剣心・京都大火編』『るろうに剣心・伝説の最期編』をレビューしてみました。

あまり肯定的なことは書いていないのですが、気になった方はチェックしてみてください。

 

それでは次の記事で。

【映画レビュー】るろうに剣心・京都大火編

こんばんは。うみほたるです。

本日は『るろうに剣心・京都大火編』の映画レビューをお送りします。 

るろうに剣心 京都大火編

るろうに剣心 京都大火編

 

 

昨日の『るろうに剣心』映画レビューについても合わせてどうぞ↓↓↓ 

au31096.hatenablog.com

 

本日の目次

 

あらすじ

かつて人斬り抜刀斎の後継者であった男・志々雄真実は、その野心ゆえに鳥羽・伏見の戦い後、味方である維新志士に暗殺され、全身を焼かれながらも生き延びる。復活を遂げた志々雄は国家転覆を狙い、京都で密かに暗躍する。

大久保利通は、剣心に志々雄の暗躍を告げ、その討伐を依頼する。一度は迷った剣心だったが、志々雄一派による大久保卿暗殺や警官大量殺りくを目の当たりにし、薫に別れを告げて京都へ向かう決心をする。

一方、薫と弥彦、左之助はそれぞれ剣心を追い、京都に向かう。

 

原作との相違点

・志々雄編の始まり方

・悲報・尖角不在

・京都大火の現場に剣心、斎藤、左之助、警官隊などがいる

・京都大火の際、薫が誘拐される

・誘拐され追った先に煉獄があり、剣心が単身乗り込む(宇水らしき人物など原作では煉獄にいなかった敵がいる)

左之助が安慈に出会う描写はない

 

レビュー

やはりというか志々雄編です。志々雄編の始まりから煉獄までを描いた第2作。

時間の限られている映画だから仕方ないかもしれませんが、剣心と薫の過ごした日々が原作ほど長く感じられないので、別れを告げるシーンなども「ん?」と思ってしまいました。原作知らずに観ている人は余計にそう思うのではないかと。

物語冒頭で志々雄真実が齋藤一の目の前で警察官を次々に火の海に落としていくシーンは、映画オリジナルながら志々雄の狂気と恐ろしさがわかりやすく表現されていてよかったと思います。全体的に見ても志々雄の殺人狂具合は原作よりだいぶ上がっている気がしますね。

 

そして蒼紫が雑めに登場。なんで蒼紫が剣心を狙っているのか、わかりにくくなってしまっている気がする(ちゃんと観てればわかると思いますが)。ここで蒼紫を出すのであれば、前作の敵も蒼紫でよかったのでは?と思ったのは僕だけではないはず。

 

全3部作の2作目で、1作目は割と映画として完結している感じがありましたが、今回は完全に3作目の前振りでした。評価は3作目を観ないことには下せない、そんな感じですね。

 

悪のカリスマ

志々雄真実は凶悪な思想を持つ殺人狂でありながら、明治政府が欲するほどの参謀能力を持つ方治や宗次郎、由美などに熱狂的に支持される"悪のカリスマ"のイメージが強い人も多いと思います。

本日は、そんな"悪のカリスマ"が登場する映画をピックアップしてみました。

ジョーカー(ダークナイト

たぶん"悪のカリスマ"と検索して一番ヒット数が多いであろうキャラクター。故ヒース・レジャーの演じたジョーカーが好きな人も多いでしょう。

よく勘違いしている人がいますが、"ダークナイト"はジョーカーを指す言葉ではなく、バットマンを指す言葉(正義のヒーローではなく、闇の一面を持つ騎士という意)です。

ダークナイト (字幕版)
 

カイザー・ソゼ(ユージュアル・サスぺクツ)

伝説のマフィアの正体を、マフィアの構成員の取り調べを通じて探る作品。カイザー・ソゼはその伝説の男です。正体が知りたい人は是非本作を観てみましょう。

ちなみに"アメリカン・スナイパー"にもカイザー・ソゼという言葉が出てきたので映画好きならにやりとするシーンだったと思います。

ハンニバル・レクター羊たちの沈黙

凶悪な犯罪者に助言を求め、捜査に活用するというシーンの元になったであろう(さらに先例があればすみません)作品・『羊たちの沈黙』に登場する精神科医カニバリスト

ハンニバルシリーズと呼ばれる続編もオススメです。

ハンニバル (吹替版)

ハンニバル (吹替版)

 
レッド・ドラゴン (字幕版)

レッド・ドラゴン (字幕版)

 

タイラー・ダーデンファイト・クラブ

夜な夜な地下室で殴り合いの喧嘩を行うファイト・クラブ、その主催者であるタイラー。最初はただの殴り合いクラブだったのが、次第に過激な犯罪に発展していく。

ブラッド・ピットのカッコよさありきですが、"カリスマ"という言葉が似あうキャラクター。映画も初見では全く予想もつかない展開でオススメです。

 

以上、近々第3作目のレビューも記事にできればと思っています。

それでは次の記事で。

【映画レビュー】るろうに剣心

こんばんは。うみほたるです。

本日は映画レビュー、タイトルはこちら↓↓↓

るろうに剣心

るろうに剣心

 

るろうに剣心』です。

なぜ今・・・?

特に理由はないですね。嫁が観たいといったからです。今るろうに剣心の北海道編を読んでいるらしくそれで観たくなったみたいです。

 

僕は小学校の頃からつい数年前まで少年ジャンプを欠かさず読んでいた生粋のジャンプっこで、るろうに剣心(北海道編は除く)の原作は全巻持っていますし、内容もほぼ完ぺきに把握している自信があるくらいには大ファンの作品です。

それだけに原作との違いなんかが妙に気になってしまった感があります。

 

本日の目次

 

あらすじ

幕末の時代、徳川幕府を倒し、維新を成し遂げ戦乱の世を終わらせるべく、弱冠14歳にして人斬り(暗殺者)となった緋村抜刀斎は、明治の世となり緋村剣心として不殺の誓いと逆刃刀を手に流浪の旅を続けていた。

明治11年、神谷活心流道場の師範代・神谷薫と出会った剣心は、同流派の名を語る辻斬り事件の解決を手助けした縁で居候することになる。

ある日、貿易商を営む武田観柳に騙され阿片作りをさせられていた医者の高荷恵は、神谷道場の弟子・明神弥彦の手引きで道場に匿われる。恵を取り戻すべく使いをよこす観柳。剣心は連れ去られた恵奪還のため、喧嘩屋・相楽左之助とともに観柳の屋敷へと向かう。

 

原作との相違点

本作は登場人物や全体の流れは原作と同じなのですが、やはり時間の都合上、エピソードを絞る必要があり、無理やり都合を合わせるために結構ストーリーや設定が変更されています。

本作では偽抜刀斎のエピソードと武田観柳亭のエピソードに絞られていますが、偽抜刀斎の比留間兄弟はカットで左之助とは留置場で知り合います。また、武田観柳は"ブタまんじゅう"こと谷卿とミックスされています。

・弥彦が最初から神谷活心流の門下生

・齋藤一が最初から登場している

・武田観柳が雇う用心棒が御庭番衆ではなく、外印と戌亥番神&刃衛

・弥彦の戦闘参加シーンはほぼない

・飛天御剣流の技はほとんど出てこない

正直御庭番衆については、原作通りのままでよかったのではないかと思います。(続編を観たら余計に)

 

レビュー

さて、一通り原作厨としての意見を述べたうえで、『るろうに剣心』というコンテンツを全く知らない層には普通に楽しめそうな映画だと思います。

ストーリーをギュッと短縮しているので、歴史物としての魅力はだいぶ落ちてしまっている気がしますが、アクション映画としては普通に見ごたえがあります。

飛天御剣流の技は映像で再現するとCG丸出しになってしまうのを嫌ったのか、ほぼ出てきませんでした。まあ賢明な判断のような気がします。

原作ではもう一人の主人公というくらいの扱いである弥彦について、かなり軽い扱いになっていました。時間の制約で仕方ないのかもしれませんが。

また、武田観柳亭では御庭番衆の「あのシーン」が好きな人も多いと思うのですが、それがなかったのは結構残念です。

 

続編

本作には続編があり、『京都大火編』、『伝説の最期編』と続きます。今のところ、2作目の『京都大火編』までは観ましたので、順にレビュー上げていきたいと思います。

るろうに剣心 京都大火編

るろうに剣心 京都大火編

 
るろうに剣心 伝説の最期編
 

 

関連・類似作品

今回は少年ジャンプで連載されていた漫画作品の実写映画化を特集してみたいと思います。あまり観てないので薄っぺらい内容になるかもしれませんが、ご容赦ください。

デスノート

おそらくジャンプ漫画の実写化では最も成功した作品。原作を超えたとも言われるラスト。ハマり役の主人公2人。続編はいまいちです。

DEATH NOTE デスノート

DEATH NOTE デスノート

 

バクマン

デスノートの作者コンビが手掛けた漫画家の実情(?)を描いたような作品。かなり長い原作を2時間にまとめているので端折りまくりですが、結構面白いです。

同じ小畑作品だと僕の好きな『ヒカルの碁』は実写化されないのでしょうかね?

バクマン。

バクマン。

 

斉木楠雄のΨ難

超能力者斉木楠雄と個性的なクラスメイトを描いたギャグ漫画。話はくだらないので、気楽に見られます。1000年こと橋本環奈の照橋心美役にも注目。

斉木楠雄のΨ難

斉木楠雄のΨ難

 

 

挙げてみると思った以上に少なかったです…(笑)

他にも『BLEACH』、『銀魂』、『ドラゴンボール』なども実写化されましたが、いずれも観ていないので、機会があれば観てみたいです。

 

それでは次の記事で。

【映画レビュー】鍵泥棒のメソッド

こんばんは。うみほたるです。

本日の映画レビュー作品はこちら↓↓↓

鍵泥棒のメソッド

鍵泥棒のメソッド

 

鍵泥棒のメソッド』です。

運命じゃない人』で注目を浴び、『アフタースクール』で人気監督の仲間入りを果たした内田けんじ監督の第3作目です。(厳密にはさらに前にもう1作あるみたいですが)

本作のあとは新作らしい新作が出ていないので寂しい限りですね。

主演は堺雅人さん。脇を広末涼子さん、香川照之さんが固めるという『運命じゃない人』からは考えられないほど豪華なキャストになりました。

 

 

【あらすじ】

売れない役者志望・桜井は先が見えない人生に自殺を図るも失敗。徐に銭湯へと向かう。銭湯にて偶然居合わせた"コンドウ"が転倒し、気を失うところを目撃した桜井は、"コンドウ"とロッカーの鍵をすり替え、"コンドウ"の衣服、持ち物、車を盗んで立ち去る。

病院で目を覚ました"コンドウ"は記憶を失っており、持ち物から桜井と誤認される。

一方、雑誌社で編集長として働く水嶋香苗は、病床の父を励ましたい一心で結婚相手を探し始める。父のお見舞いの後、病院の入り口で鉢合わせた水嶋と"コンドウ"。記憶喪失状態を気遣う水嶋と真面目な"コンドウ"は徐々に互いに惹かれ合う。

桜井として暮らす"コンドウ"は役者として真剣に演技を磨き、周囲からも評価され始める。そんな努力家の一面に、水嶋は結婚を申し込むが、"コンドウ"が記憶を取り戻し…。

 

【レビュー】

桜井として生きる"コンドウ"の努力家でひたむきな一面、水嶋のちょっと抜けてるが献身的な一面など、微笑ましいストーリーと、"コンドウ"の真の顔を知ってしまう桜井がやらかしまくるハラハラのストーリーのバランスが絶妙です。この点は他の内田作品にも言えることで、一つの特徴といってよいかと思います。

事態を唯一完全に把握している桜井視点から見た"すれ違いコント要素"は前作からも引継ぎつつ、役者が下手な役者を演じるという苦労も見え隠れしていて、そんなところも面白いです。

映像のあちこちに張り巡らせた伏線を後半テンポよく回収していくのは相変わらずで内田作品の御家芸たるもの。

最後は一応3人ともハッピーエンドと捉えていいのではないかと思います。軽い気持ちで見ることができ、鑑賞後も気分爽快というまったりしたい休日の1本に是非オススメしたい作品です。

 

ちなみにこの作品、なんと名探偵コナンとコラボ(?)しており、内田監督が脚本を務めています↓↓↓

気になる方は合わせてチェックしてみるといいかもしれません。

 

【関連・類似作品】

僕が某T○UTAYAでバイトを始めた頃は、邦画界が結構盛り上がっていた時期でした。それが僕が比較的邦画をよく観ている理由の一つでもあると思います。

当時の邦画は内田作品のような"笑えるのに意外な展開"という映画が多くありました。ということで、今回はそれらのうちいくつかを紹介します。

・サマー・タイムマシンブルース

タイトルからわかる通り、いわゆるタイムリープもの。バカバカしいストーリーながらよく練られた脚本。オススメです。

キサラギ

以前の『十二人の死にたい子どもたち』のおまけコーナーでも紹介した僕が一番好きな邦画。今度こそメインで。。。

アイドルの死をきっかけに集まった5人のファンが織りなす推理・想像、あるいは妄想。

キサラギ スタンダード・エディション [DVD]

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・THE有頂天ホテル

脚本家、放送作家として有名な三谷幸喜氏の映画監督作品第3作目。ホテルを舞台にした群像劇で、たぶん邦画史上最も豪華な俳優陣で固められた映画。三谷作品は他にもオススメが多いので、まとめて紹介したいですね。

THE 有頂天ホテル

THE 有頂天ホテル

 

 

それでは次の記事で。

【映画レビュー】アメリカン・スナイパー

こんばんは。うみほたるです。

本日も映画レビューです。作品はこちら↓↓↓

クリント・イーストウッド監督作品。『アメリカン・スナイパー』です。

イラク戦争で活躍した実在の米軍狙撃手、クリス・カイルの活躍と苦悩を描いた作品。観終わる瞬間まで実在の人物とは知りませんでした。

最近、スノーデンのレビューで実在の人物シリーズを紹介しましたが、この作品も実在人物シリーズでしたね。

au31096.hatenablog.com

昨日紹介した『死霊館』も一応(?)実在の人物シリーズに該当しますかね?(笑)

au31096.hatenablog.com

 

 

【あらすじ】

弟とロデオで稼ぎながら生活するクリス・カイルは中東のテロ組織・アルカイダによるテロの惨状を目の当たりにし、軍隊への入隊を決意する。

クリスは特殊部隊・シールズに所属し、イラク戦争に派遣されると初任務ながら"スナイパー"として数々の戦果を挙げ、レジェンドと呼ばれるようになる。

しかし、長期化する戦争、負傷・戦死していく仲間にクリスは戦地から帰国している間も戦争のことしか考えられず、PTSDの症状に悩み始める。2人の子どもを育てる妻・タヤは夫の変化を心配し、除隊を促すが聞き入れられることはなかった。

4度目の派兵にして、敵のスナイパー撃破に成功したクリスだったが、これを機に除隊を決意する。

除隊後もPTSDに苦しむが、医師の勧めにより戦争で身体損傷した軍人らと交流する。そして2013年2月2日、悲劇がクリスを襲う。

 

【レビュー】

改めて実在の人物にしては出来すぎな話である。初の実戦でレジェンドと呼ばれる活躍。30過ぎて入隊しているので、ある程度はわかるけどそれでも初の紛争地帯で落ち着き払いすぎている。

 

戦争映画は正直ほとんど観ていない僕ですが(真面目にプライベート・ライアン以来かも)、そんな優秀な兵士でも戦争という特殊な環境で壊れていく描写が克明に描かれている。

クリスが相対するアルカイダは米軍兵士を殺害する映像を敢えて公開するなどして、米軍に対する挑発行為を行ってくるが、物語終盤には何も映っていないテレビに対してもそのような映像をイメージしている姿も。

 

戦争映画って軍隊視点で描かれることが多いですけど、一般ピーポーである僕としては、戦争に巻き込まれる一般人の視点でも見てしまいますね。そういう視点で見ると全ての戦争映画は恐ろしいホラー映画です。

最近、とある国会議員が「戦争で取り返すしかない」とかなんとか言っているらしいですが、本当にやめてほしいですね。

 

また、この作品では圧倒的に有利な状況下にある"スナイパーの視点"で語られる葛藤が描かれている。例えば、一般人と思われる女性とその息子が手榴弾を隠し持つシーンなどは生殺与奪の権利を持つスナイパー側が葛藤する様が描かれる。幼い子どもがロケットランチャーを担ごうとすると「そんなものは捨てろ、クソガキが!」と本当は撃ちたくないスナイパーの魂の叫びが垣間見られる。

 

しかし、スノーデンといい、クリス・カイルといい、ここまで愛国心を持つことは僕にはできないですね。やっぱり我が身や家族が大事に思えてしまいますね。

 

【関連・類似作品】

さて、今回はあまり観ていないと豪語してしまった戦争映画です。戦争映画は娯楽として楽しむ人は少ないと思います。いかに戦争というものが悲惨なものであるか、それを伝えることが戦争映画という非娯楽的な娯楽の役割であると思いますね。

プライベート・ライアン

スティーブン・スピルバーグ監督作品。プライベート(private)という単語には「兵卒」、つまり最下級の軍人、という意味があります。兵卒である軍人・ライアンの視点から語られるノルマンディー上陸作戦におけるドイツ軍との死闘とその悲惨さが描かれています。

 ・この世界の片隅に

第二次世界大戦下の日本で生きる、とある女性とその家族に焦点を当てた作品。戦争の悲惨さがひしひしと伝わってくる名作です。 

この世界の片隅に

この世界の片隅に

 

火垂るの墓

この世界の片隅に』と言えば、この作品を連想した人も多いはず。公開当時はとなりのトトロと同時上映だったそうです。それはまたすごい組み合わせですね。

火垂るの墓 [DVD]

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父親たちの星条旗硫黄島からの手紙

本作と同じくクリント・イーストウッド監督作品で、太平洋戦争における硫黄島の戦いを日米両視点から描いた作品。

・永遠の0

第二次世界大戦で戦死した祖父のことを調べる姉弟が、「海軍航空隊一の臆病者」、「何よりも命を惜しむ男」と侮蔑の言葉を並べられる男の生涯を解き明かしていく物語。

 

それでは次の記事で。

【映画レビュー】死霊館

こんばんは。うみほたるです。

はてなブログの機能でグループというものがあったので、映画関係とポケモン関係、子育て関係に入ってみました!

これで少しでも見てくれる人が増えればよいですが…。

さてさて、今回の映画レビューはこちら↓↓↓

死霊館(字幕版)

死霊館(字幕版)

 

死霊館』です。超常現象研究家のウォーレン夫妻の活躍を描いた作品として、シリーズ化もされているようです。

監督はSAWで一躍有名になったジェームズ・ワン氏。この監督の作品といえば、、、僕は「あるもの」を期待してしまうのですが…。

 

 

【あらすじ】

夫婦と5人の娘、ペロン一家は念願のマイホームを手に入れ、郊外の古びた屋敷に引っ越してくる。

新生活を始めた5人の娘は夜な夜な怪奇現象に襲われ、母は謎の痣が身体に増えていく。怪奇現象は徐々にエスカレートしていき、ついに危険を感じた夫婦は超常現象研究家のウォーレン夫妻に助けを求める。

ウォーレン夫妻の調査の結果、家全体に悪魔が憑りついており、逃げる手段がない状況。悪魔祓いが必要と判断するも、それには証拠が必要だと家全体を監視することに。

監視を続ける中で、悪魔の正体とその目的が次第に明らかになっていく。

 

【レビュー】

ジェームズ・ワン監督の作品ということで、「どんでん返し」前提で観始めてしまったのがよくなかった。

この作品はそういった趣旨の作品ではないようだが、期待した分、ガッカリしてしまった自分がいる。(これは完全に自分が悪いです)

 

これは後に紹介する『エクソシスト』や『パラノーマル・アクティビティ』を観た際にも感じたことですが、キリスト教に馴染みがない僕のような人間は悪魔憑きや悪魔祓いを怖いものとはなかなか捉えられない気がします。どちらの作品もアメリカでは史上最も怖い映画に選ばれるほどの映画のようですが、僕にはいまいち怖さがわかりませんでした。

本作も同じような感想になってしまいます。

(もちろん物音に驚いたり、突然現れた人にびっくりしたりはしますが)

本作に限っていえば、物語の序盤、幽霊(悪魔)の存在が仄めかされつつも、決定的なシーン(幽霊が姿を現したり)は一切なく、直接的な描写に頼らず、見せないことで怖がらせるタイプの映画かと思いきや、後半に畳みかけるように幽霊が可視化されまくっていたのが個人的には残念な点でした。

 

この作品に登場するウォーレン夫妻ですが、まさかの実在の人物で、このペロン一家の事件も「実際にあったこと」のようです。ちょっと胡散臭いですけどね。。。

本作ではペロン一家が体験した怪奇現象を追体験する形で話が進んでいくのですが、ウォーレン夫妻が助けに来た後の安心感がすごく、視聴者の恐怖はグッと下がってしまっているのもマイナスポイント。

評価できた点はあらすじにも書いた「悪魔の正体とその目的」。これは結構意外でなるほど!と思わされました。

インシディアス』という似た作品(同じくワン監督)やら死霊館自体もシリーズ化しているようですが、たぶんこれ以上は観ないかな。。。

 

【補足情報①】スリラー映画界の天才・ジェームズ・ワン

ジェームズ・ワンと言えば僕にとってはこの2作。スリラー映画界の若き天才の名にふさわしい作品です。

・SAW

以前にも紹介したSAWシリーズの1作目にして、僕が映画にハマるきっかけになったソリッドシチュエーション作品。低予算映画としても有名です。

ソウ (字幕版)

ソウ (字幕版)

 

・デッド・サイレンス

SAWの監督・ワン氏と脚本・リー・ワネルのコンビが手掛けたホラー作品。ジャパニーズホラーのような雰囲気漂う中、彼らの十八番である大どんでん返しが非常にきれいに決まっている作品です。

デッド・サイレンス (字幕版)
 

 

【補足情報②】関連・類似作品

エクソシスト

ブリッジ状態で階段を駆け下りる少女のシーンはあまりにも有名。悪魔祓いを行う神父を意味するエクソシストが世界的に知名度が上がったのはこの作品の影響でしょう。

パラノーマル・アクティビティ

日本でもなぜかかなり話題になったPOVのモキュメンタリー作品。ポルターガイストを始めとする怪奇現象に悩むカップルを描いたもので、本作と雰囲気的には近い気がします。

 

それでは次の記事で。