神様は緑色

31歳、会社員が綴る趣味丸出しのブログ。

【映画レビュー】七つの会議(ネタバレあり)

こんばんは。うみほたるです。

 

本日は映画レビュー、作品は『七つの会議』です。9/11にDVD発売、レンタル開始の楽しみに待っていた作品です。 

七つの会議 通常版 [DVD]

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この作品を観れば大多数の人が「ある作品」を思い浮かべると思います。

キャストを見てみると、香川照之及川光博片岡愛之助、岡田浩暉、北大路欣也、、、そう『半沢直樹』ですね。

パッケージの雰囲気も作中の展開も、『半沢直樹』を彷彿とさせるものが多いです。それもそのはず。本作は『半沢直樹』と原作者も監督も同じなのです。

 

※今回の記事はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

本日の目次

 

あらすじ

大手メーカー「ゼノックス」の子会社である中堅メーカー「東京建電(TKD)」のぐうたら社員、"居眠り八角(はっかく)"こと八角(やすみ)係長は、営業部長・北川の同期であり、かつては営業成績トップだった男。

そんな彼はなぜか会議で居眠りしていても、繁忙期に有休を申請しても、華の営業第一課に所属し続け、処分されることもなかった。

営業第一課長の坂戸は北川の右腕ともいうべき、営業部期待の星であったが、八角の告発によりパワハラで左遷人事の憂き目にあってしまう。

坂戸の後任となった元営業第二課長の原島は、この裁定に疑問を持ち、八角について調べ始めるが、その後も八角の周りでは不可解なことが起こり続ける。

 

ここからネタバレ!

東京建電は航空機や新幹線用の椅子に使用するネジについて、意図的な強度偽装を行い、コスト削減によるコンペ獲得を行っていた。

それを知った北川と梨田は社長の命で秘密裏に調査を行い、不正の規模やリコールに要する被害総額の試算を行っていた。八角の周りで起きた不自然な左遷等はこの問題を手際よく調査するための手段であった。

 

ついに調査を終えた八角や社長に問題の全貌を公表するよう迫るが、社長はこれを拒否。八角はゼノックスからの出向である副社長の村西と協力し、ゼノックス本体の御前会議と呼ばれる場にこの問題を持ち込み、ゼノックス社長の徳山御前に直談判を試みる。

 

 

レビュー

前述のとおり、『半沢直樹』との共通点がキャスト、ストーリー展開ともに非常に多く、『半沢直樹』好きにはたまらない作品でもあります。かく言う僕もその一人です。

 

八角役を演じるのは狂言師野村萬斎さん。狂言師らしいセリフ回しながら不自然さを感じさせない演技と迫力は流石でした。

わざとかわかりませんが、配役は『半沢直樹』と少しリンクするところがあり、語り部役の原島は裏回しを担当していた及川光博さん、その原島に辛く当たる敵役・北川部長は香川照之さん、エリート街道を走りながら失脚してしまう坂戸は片岡愛之助さん、そして絶対の権力者はご存知北大路欣也さんといった具合です。

 

企業を舞台にしたミステリチックな展開で、これが予想できる人は非常に少ないと思われます。

八角はかつて営業部長としてゼノックスから出向していた現ゼノックス常務・梨田による意図的な強度偽装を指示され、それを拒むがゆえに出世街道から外されてしまいます。

出世街道の道をひた走った北川部長と自分の信念に従った八角。二人が協力して真実を追求し、"黒幕"を追い詰めていく展開は胸躍るものでした。

 

期待していたとおり、いや、それ以上の作品でした。

 

現実の不祥事事件

現実にも本作のような不祥事事件はたびたび起きています。雪印乳業の食中毒事件や、三菱自動車工業リコール隠しなんかは記憶にある人も多いと思います。ちなみに後者は本作と同じく池井戸潤原作で『空飛ぶタイヤ』が映画化もされています。

空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

 

僕が実際に少し仕事上の関係で記憶にある事件では、ショーボンド建設の落橋防止装置の溶接不良問題があります。

この問題は匿名の内通者と思われる人物から近畿地方整備局に通報があったことにより発覚し、調査の結果、溶接過程に意図的と思われる抜け漏れがあったことが判明したものです。

多くの利用者の生命にかかわり得る問題であることや発覚の仕方が本作と似ていますよね。僕はこの映画を観て真っ先にこの問題を思い出しました。

https://www.mlit.go.jp/common/001101836.pdf

なお、この問題については、国交省主導のもとで徹底的な調査と対策が完了していますので、心配する必要はありません。

 

参考:落橋防止装置って?

落橋防止装置とは、読んで字のごとく、地震等による大きな衝撃を受けた際に橋が落下することを防ぐものです。

一般的な橋梁は上部構造(桁より上)と下部構造に分かれており、剛な一体構造とはなっていません。そのため、大きな衝撃を受けると挙動にずれが生じ、下部構造から上部構造が浮き上がる可能性があります。

落橋防止装置には、下の写真のように下部構造同士をワイヤーで連結し、上部構造の移動を下部構造全体で受けるものや、上部構造にかかる慣性力を抑える変位制限装置などの種類があります。

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出典:㈱エスイー http://se-kyoryokozo.jp/pdf/prod05-1.pdf

 

それでは次の記事で。