神様は緑色

31歳、会社員が綴る趣味丸出しのブログ。

【映画レビュー】パージ

こんばんは。うみほたるです。 

以前からちょっと気になっていた映画を観てみたので、今回はそちらの映画レビューをしていきたいと思います。

パージ (字幕版)

パージ (字幕版)

 

『パージ』です。Purgeというのは粛清、一掃という意味がある日常ではなかなか使わないちょっと難易度の高い単語ですね。

何やら恐ろし気なパッケージですね。一応ホラー映画に分類されるのだと思います。

 

本日の目次

 

あらすじ

舞台は経済が崩壊した後のアメリカ。犯罪抑制のため、1年に1度「パージ」と呼ばれる夜は、殺人を含むあらゆる犯罪が合法化され、警察、消防、医療の全てのサービスが停止する。

ジェームズ・サンディンはそんなパージにより、警備システムを売り込むことで富を得た男。周囲の人間は彼の家族に少なからぬ妬み・嫉みをもっていた。

パージの夜、彼は自社の警備システムで自宅を守り、1日を平和に終えることを望み、モニター室を離れてしまう。

一方、外ではパージの対象となったホームレスの黒人男性が助けを求めて叫ぶ。メカが趣味の息子は自作の遠隔操作ロボットでモニター室に侵入し、助けを求める黒人を中に招き入れてしまう。

娘の彼氏・ヘンリーは娘との交際を認めないジェームズを殺害する目的で侵入する。

さらには仮面を被った若者集団がホームレスの男性を引き渡すよう要求し、応じない場合は警備システムを突破し、侵入すると脅しをかける。

 

レビュー

Safe night(安全な夜を)とまるでGood night(おやすみ)のように言葉を交わす様子は若干狂気じみて見えました。

個人的にはパージが犯罪抑制につながるとは思えないし、ましてや失業率が改善したというのは一体どういうこと?と思いますね。

映画の冒頭で大人たちが不気味なくらいパージを受け入れているのは富裕層の多い地区だったからなのでしょうね。狩る側と狩られる側、守る術を持つものと持たざるものの違いが表現されていたのだと思います。

設定はバトル・ロワイアルに似ている?

本作の設定を見て、僕は『バトル・ロワイアルバトロワ)』に似ていると感じました。バトロワを観たことがない人向けに簡単に説明すると、BR法という青少年の抱える教育上の問題(学級崩壊、不登校、いじめなど)を解決するために、強い大人を復権するべく毎年全国の中学校のうち1クラスを無作為に選出し、最後の1名になるまで殺し合いを強いる、かなり狂った法律が支配する世界の物語です。

バトロワ自体は結構深いメッセージ性を持つ映画なので、観たことがない人はオススメです。

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル

 

ロッコ問題(?)苦渋の選択

パージで理不尽に狙われる黒人の男。若者集団は彼を生きたまま引き渡せばサンディン家には手を出さないと交渉してきます。

ジェームズにとっては黒人の男を引き渡せば家族を救える、しかし黒人の男は惨たらしく殺される。家族を取るか、良心を取るかという苦渋の決断を迫られます。

ロッコ問題に代表されるこういった命題は正しい答えなど誰も持ち合わせていませんが、ジェームズからすると男を引き渡しても、引き渡さず侵入されても男は死ぬのだから男を引き渡す選択が最適と考えます。

男は当然逃げ回り、抵抗しますが、最終的に男が「家族を救え、俺を外に」と発言したことでジェームズは我に返ることができました。

父親無双

正気に戻り、ホームレスの黒人を引き渡すことを考え直したジェームズは若者の集団と戦いますが、これが強い強い。基本複数で襲ってくる武装した若者たちを次々に返り討ちにしていきます。特にパージの最中なのにいちゃいちゃしながら襲ってくる男女を殺害したときは正直スカっとしました。

周辺住民の乱入

若者集団と死闘を繰り広げている時、周辺住民が密かに侵入してきます。

彼らは若者集団に襲われるサンディン家を助けますが、目的はやはりパージで、警備システムで設けた一家を自らの手で殺害することでした。

最初の伏線がようやく活きた場面ですが、もう一つの伏線がこの後回収されます。あまり全部話してしまってもつまらないと思うのでネタバレはこの辺にしておきましょう。

 

パージが実際に行われたら参加する?

パージにおいては、パージャーと呼ばれるパージに積極的に参加する人々がいます。具体的な数字は出てきませんが、映画の最後に出てくるのが州単位で公園に200人集まったとか報道があるので、仮に2000人くらい各州で参加しているとして、50州で10万人としてアメリカの人口の0.03%くらいかな?

日本でもそんなもんなのでしょうか?個人的には現代日本だと参加する人はもっと少ないのではないかと思いますが。

パージを絶対に受け入れない息子

本作では最初問題児っぽかった息子が実は一番まともだと思いました。経済が崩壊し、荒れ放題だった時代を知っている父母は「あの時代を知らないからだ」と息子を諭しますが、彼はついにその考えを受け入れず、黒人を引き渡すことに最後まで反対し続けました。

パージは戦争の寓意を含んでいる?

パージの本質は「犯罪(主に殺人)が合法化される」、「犯罪の抑制や経済活性化に寄与している(と信じている人がいる)」、「結局被害を受けるのは貧困層の人間」と僕は思いましたが、これってまんま戦争にも適用できるのではないでしょうか。

パージに対する考えが、大人と子供で違ったのも、戦争経験者と戦争を知らない世代との考えのギャップと考えるとしっくりきます(そうか?)。

 

 

 

以上、本日は『パージ』についてレビューしてみました。

理不尽な殺人ゲームを描いた少々悪趣味な作品ではありますが、世に蔓延る"単に殺人ゲームに巻き込まれる"映画たちとは少し一線を画す内容になっていると思います。

本作は続編も2作出ているみたいなので、観てみたいと思います。

パージ:アナーキー (字幕版)
 
パージ:大統領令 (字幕版)

パージ:大統領令 (字幕版)

 

 

それでは次の記事で。