【映画レビュー】カメラを止めるな!
こんばんは。うみほたるです。
3日連続の映画レビューです。本日の作品はこちら↓↓↓
ネットを中心にかなり話題になった作品です。今更ですが、観てみました。
「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」
これが本作のキャッチコピーです。非常によくできたキャッチコピーだと思います。
本作はネタバレ厳禁とのことなので、内容については触れないことにします。
代わりにいくつか内容以外の部分で触れたいところがあります。
❶低予算映画の王道POV
本作は低予算かつ(こういっては失礼ですが)無名の役者さんたちで質の高い映画を作り上げたことが大きく評価されたものと思います。
低予算映画の王道の一つにPOV(ポイント・オブ・ビュー)という撮影手法があります。これは、簡単に言えば撮影者の視点で物語が進行していくというものです。
POVの代表例として知られるのが『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』というフェイク・ドキュメンタリー映画です。
POVで撮影する場合、視点が非常に限られたものであるため、様々な構図を活かしたり、特殊なシーンなんかには対応できないです。
フェイク・ドキュメンタリー(モキュメンタリー)とは一見ドキュメンタリー風の映像ですが、実際はフェイク(作り物の映像)であり、一人称視点であることで臨場感を出すことに一役買っているため、POVと非常に相性がよいものになります。
本作もこの特徴に当てはまります。ただし、この映画は二度はじまります。
❷「この映画は二度はじまる」
この表現が本作においてどういう意味かは置いておくとして、同じような映像を二度使用するというのはストーリーの意外性を高める上で非常に有効な手段です。
例えば、Aさん視点の映像をBさん視点で再度見てみるだけでも立派な物語になります。
そういった映画の代表例として『運命じゃない人』、『アヒルと鴨のコインロッカー』あたりを是非お勧めしたいです。
どちらもネタバレ禁止で紹介するのは非常に難しいので、是非観てみてください。僕の言っている意味がわかると思います。(芸人のアンジャッシュさんのネタに近いものがあるかも)
❸SNSの拡散力の高さ
僕が『カメラを止めるな!』のことを知ったとき、真っ先に思い浮かべたのが上で紹介した『運命じゃない人』です。こちらの作品も(比較的)無名の俳優さんと小規模な劇場公開からスタートし、話題になった映画です。
ただ、『カメラを止めるな!』のそれはレベルが違いました。『運命じゃない人』の公開時(2005年)は今ほどSNSも普及しておらず、影響力も大きくありませんでした。
今はSNSによる情報拡散がとんでもない影響力を持っていることを改めて実感する作品でもありました。
さて、ネタバレしないためにほとんど(というか全く)内容に触れられませんでしたが、いかがだったでしょうか。
書いてみてなかなか難しいもんだなと思いました(笑)
それでは次の記事で。