【映画レビュー】22年目の告白ー私が殺人犯ですー
こんばんは。うみほたるです。
本日も映画レビューです。本日の作品はこちら↓↓↓
『22年目の告白-私が殺人犯ですー』
こちらの作品、ちょっと見覚えのあるって人は…いるでしょうか?
実は韓国の映画『殺人の告白』をリメイクした作品です。
タイトルもパッケージの感じもとても似ていますね。パクリ作品では?と誤解されそうですが、正式に「リメイク」されている作品です。
韓国のオリジナルの作品も観たい観たいと思っていたのですが、なかなか手が出ないままリメイク版を先に観てしまうことになりました。
リメイク作品と言っても、主要な設定や背景となる社会情勢に日本特有のものが多く使われていたので、全く同じ話ではないようです。
元となるのは韓国で1986年から1991年にかけて発生した「華城連続殺人事件」がモデルになっています。有名な事件なので知っている人もいるのではないでしょうか。
【あらすじ】
「私が殺人犯です」
1995年に発生した連続殺人事件は15年の月日を経て時効を迎えていた。事件発生から22年、突如としてこの殺人事件の犯人と名乗る男が現れ、手記の発売を発表する。
男の手記には殺人のルール「殺害する人物の近親者を目の前に縛り上げ、絞殺の瞬間を目撃させる」「目撃者となった近親者は殺害しない」などが書き連ねられ、細かい描写がなされていた。
男は派手なパフォーマンスもあって、一躍時の人となるが、事件を追うジャーナリスト千堂の元に「自分こそが真犯人だ」と名乗る人物からある映像が届けられる。
【レビュー】
日本でもこれとよく似たことが最近ありましたね。そう、神戸連続児童殺傷事件の犯人である酒鬼薔薇聖斗(少年A)が事件を題材にした手記『絶歌』を2015年に発表しました。あの本売れたのでしょうかね?被害者遺族の方からしたらたまらない話ですね。
本作は一見そういった理不尽な行いと被害者遺族の葛藤、苦悩、怒りなどに焦点を当てた作品、、、かと思いきや上質なミステリーで伏線が至るところに散りばめられ、それを回収するある意味王道的な側面がある作品です。
犯人の曾根崎役を演じるのは藤原達也さんですが、パフォーマンスシーンがよく似合います。先日観た映画『億男』でも派手なパフォーマンスを行う胡散臭い詐欺師を演じていました。
本作の中には曾根崎が容姿端麗ということもあり、支持者が集まり黄色い声援が飛び交うシーンもありますが、実際酒鬼薔薇がイケメンで顔出ししたらそんなことになるのでしょうか。。。(流石にならないと思いますが)
もちろん遺族は曾根崎に復讐する機会を狙っており、同じく遺族でもある警察官牧村(演・伊藤英明)が彼を遺族の攻撃から守ることに葛藤するのは『藁の盾』に通じるものがある気がします。(実はこれも物語の大きな伏線であります。)
さて、今回のちょいネタは藤原達也さんの出演作品を紹介します。その独特の演技で今やモノマネでネタにされることも多くなった俳優さんですが、一種のアイデンティティを持った演技と曲者揃いの役柄に注目です。(藤原達也さんがどんな役柄を演じているかを簡単に紹介していきたいと思います。)
若かりし、10代のころの藤原達也さんが理不尽なBR法に選ばれた中学校の生徒、主人公七原を演じています。この頃からあの声を絞り出すような叫びの演技は完成されています。ちなみにバトロワ2も個人的にはオススメです。
藤原達也と言えばこれを思い浮かべる人も多いのでは?死神のノートに魅入られた天才夜神月を好演しています。原作を超えたと言われるラストにも注目です。
・カイジ 人生逆転ゲーム
藤原さん演じるダメ人間な主人公伊藤カイジがギャンブルで一発逆転を狙う。原作ファン(僕のこと)にも好評な快演っぷりでした。
・藁の盾
残虐な殺人犯、清丸国秀を演じています。清丸に孫娘を殺された権力者がかけた懸賞金目当てに清丸殺害を目論む人々とそれを阻む警察SPの葛藤を描いた作品です。
・MONSTERZ
今回の作品と同じく韓国の作品のリメイク。目を見ただけで他人を意のままに操ることができる「怪物」とただ一人その能力が効かない男との闘いを描いた作品。警察があまりにも無能に描かれており、ワンパターンで映画としては落第でした。
こうして見ると一癖以上ある漫画の主人公の役が多いですね。
他にもたくさんの作品がありますが、特に顕著な作品をピックアップしてみました。
それでは次の記事で。